アキレス腱縫合の手術日の様子です。
入院2日目(アキレス腱断裂後8日目)の今日は、待望のアキレス腱縫合手術の日です。
アキレス腱縫合の手術日
アキレス腱の縫合方法
私の手術は、関東労災病院の前スポーツ外科部長の「内山先生」による「内山式」というアキレス腱縫合の手術です。
ギプスのあとの装具も専用らしく「内山式装具」とか呼ばれています。

ヒールを付けた状態の内山式装具
他の病院だとプラスチックのだったりして、いまいち「恰好悪い」のが気になっていたのですが、これ、高い(10万円くらい)けど、格好いいなと思ったのも、この病院の選択理由の1つだったりします。
なにせ、2ケ月近くつけて歩くので、ちょっとこだわりたくて。
手術がなかなか始まらない
朝の段階で「手術は14時から16時30分の間くらい」と聞いていて、お昼過ぎからは、リンゲル液の点滴を2本しながら、手術着に着替えてひたすら待機。
ところが!急患の方の緊急手術とかで、結局、手術が始まるのは19時近くとのこと。
前日の21時から手術が終わってしばらくするまでは絶食絶飲といわれているので、この長い長い待ち時間は、かなりつらかったです・・・
手術中は腰椎からの下半身麻酔なので、嘔吐したりするといけないということで、胃腸には何もない状態が必要ということはわかるのですが。
予定の19時頃には看護師さんがもうすぐですよと声をかけてくれました。
時間になったら、若い看護師さんに車いすで私を運んで、ナースセンター前では「オペ出ししてきまーす」というかわいく、明るい声で、とっととオペに「出されて」いく私でした。
手術室へ
最短予定の14時から遅れること5時間30分。
待ってないけれど、待ちに待った手術室です。
あー、なんかTVドラマに出てくるあの部屋だと、手術室初体験の私は、新鮮な驚きとともに緊張もピークに。
手術室うちは有線放送が流れていて、リクエストか、プレイヤーとかつなげたりしますか?の質問。
今時の手術室はすごいですね・・・
ちなみにリクエストは特にせず、そのまま洋楽をかけておいてもらいました。
手術室に入って、車いすから手術代に、自力でよっこらしょと這い上がり、うつ伏せに。
いつもの、さわやかイケメン先生が入ってきて、雑談をしながら、手際よく準備。
私も待ちくたびれましたが、先生はさらに手術執刀という役目があるので、もっと大変だったんでしょうね。
いつも思いますが、外科医の先生には頭が上がりません。
手術台の上
私は、手術台の上でうつ伏せになり、腰椎に麻酔注射で下半身麻酔。
そして、まな板の鯉さながらに、数分で、下半身が動かなくなりました。
先生が足裏や、太ももを何か冷たいもので触って「冷たいですか~?」ってのを、何回か繰り返し、やがて、下半身の感覚がなくなった状態で、手術開始。
執刀医の先生と、他に3名ほどの方々に囲まれて、手術は淡々と進み、1時間少しで完了。
ずっと、起きてはいたのですが、何を感じるでもなく、なんともあっけなく、終わってしまいました。
もちろん、痛みも感じることも、気持ち悪さもなく。
相変わらず下半身が完全に無感覚なので、先生にゴロゴロっと転がされて、手術台から、病室から持ってきたベッドへ移動。
病室へ
そのまま、看護師さんに連れられて病室へ。
「早かったですねぇ、先生の集中力すごいですねぇ」と看護師さんが言っていました。
病室に戻ったのが21時頃。でも、水はまだ少しだけにしてくださいと。
食事もしばらくしてからということで、食パン2枚とあんずジャム、オレンジジュースと麦茶を置いて行ってくれました。
しかし、夜中に食パンとあんずジャムというのは、24時間飲まず食わずの私でも食欲がそそられず。
さらに、麻酔がまだ効いているため、危なくてトイレには行けないので、ベッドわきには尿瓶(しびん)がぶら下げられました。これもあって「こんなの使いたくない!」ということで、とにかく寝ることに徹し、そのまま朝まで爆睡。
これで、無事、尿瓶初体験を逃れることができました。
まあ、何も飲んでいないので、出すものが少なかったというのもありますが。
アキレス腱断裂の時系列の流れ
このブログは、40代後半のサラリーマンが、フットサル中にアキレス腱を切ってから、診察、入院、手術、自宅療養、リハビリを経て、復活するまでの約半年間のストーリーです。
それぞれのタイミングでの出来事、考えたこと、あとから思うと「こうしておけば」なんてことをつらつらと書きとどめています。
今、まさにアキレス腱断裂をしてしまった人、手術の方法や病院を悩んでいる人、リハビリに苦労している人、そういった方々に少しでも有益な情報がお届けできれば幸いです。
たまたま、このページに飛んで来れられた方も、一連の流れを順を追って読んでいただくには、このサイトのトップページである「アキレス腱断裂から復活への道のり」に、時系列で全体像を示すとともに、それぞれへのリンクがありますので、サイトのトップページ「アキレス腱断裂から復活への道のり」をご覧ください。